Cagliero 11 - Settembre 2010 jap


Cagliero 11 - Settembre 2010 jap

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第 21 号 
~ サレジオ会宣教ニュース ~ 
ドン・ボスコの宣教の夢 その4
2010 年 9 月 11 日
宣教師、
サレジオ会員、
サレジオ・ミッ
ションの友人
の皆さん!
今、新宣教師
たちと共にい
るローマから、
心をこめてごあいさつを
申し上げます!
 ドン・ボスコの宣教の
心をふり返りながら、今
月はドン・ボスコの四番
目の宣教の夢を再発見し
ます。1886 年のこの夢で、
ドン・ボスコは世界を巡
ります。ドン・ボスコの
夢は、9 月の最後の日曜
日が来るたびに、新たな
宣教師派遣とともに実現
していきます。2010 年の
新宣教師 42 名の多くは、
第四の夢に出てくる国々
の出身です。アフリカ、
アジア、オセアニアの
国々です。ドン・ボスコ
の夢から 125 年後の今、
その実現に私たちも手を
貸しましょう!
宣教顧問
ヴァツラフ・クレメンテ
         神父
「来て、助けてください」と、ドン・ボスコに叫ぶオセアニアの若者
 1885 年、ドン・ボスコは宣教地におけるサレジオ会の無限の未来を夢に見ました。
1885 年 7 月 2 日の夜、ドン・ボスコはこの夢について、総会議員たちの前で語り、解説
しました。(全文はサレジオ・デジタル・ライブラリー http://sdl.sdb.org 参照)
 ≪私は高い山
の上に立ってい
るようでした。…
…それぞれ別々
のものが、いっ
ぺんに見えまし
た。……メソポ
タミアの平原に
立っているよう
でした。……それから、アフリカの真ん中、広大な砂漠にいるように思
いました。……最後に、オーストラリアにいると思いました。……それ
は大陸ではなく、数々の島がいくつかにまとまり、現地の人々は気質も
外見も多様でした。そこに住む若者たちの大群集が私たちの方へ来よう
としましたが、距離が遠く、私たちを隔てる海にさえぎられ、来ること
ができませんでした。しかし、若者たちはドン・ボスコとサレジオ会員
たちの方に手を差し伸べて言いました。「来て、私たちを助けてください!
 あなたがたの父祖たちの始めたことを実現させないのですか?」若者
たちの多くがためらいましたが、ほかの者たちはサレジオ会員のところ
にたどり着こうと、あらゆる力を尽くして野生動物たちの中に分け入り
ました。サレジオ会員たちは、私の知らない人たちでした。そして若者
たちは歌いはじめました。「ほむべきかな、主の名によりて来たる者」。
少し離れたところにたくさんの島々のいくつものまとまりが見えました
が、つぶさにはわかりませんでした。これらのことすべては、この福音
宣教の領域の一部が神のみ摂理によってサレジオ会に差し出されている、
そしてそれは将来のことであると示している、と私は感じました。彼ら
の努力は実るでしょう。主のみ手が常に彼らの上にあるからです。主が
目をかけてくださることを忘れないならば!≫
新宣教師コースは何のため?(2010 年 9 月 2‐26 日)
 最初に、ルチアノ・オドリコ神父が新宣教師のための数日間のコースを企画しました。その
後コースは、フランシス・アレンチェリー神父によって二週間に引き延ばされました。現在は
25 日間のコースになっています。これほど長い研修の必要はあるのでしょうか?
 今日、かつてないほどに、宣教地に赴く宣教師の熱意と信仰だけでは十分でなくなっている
状況があります。それらが基本的な規準であることに変わりはありませんが。宣教師にとって、
たとえ数年間だけであっても、宣教地に赴く理由を注意深く糾明することは不可欠です。他方、
派遣される宣教師が新たな人々との出会いに必要な道具を備え、開かれた姿勢を身につけるこ
とは大切です。宣教師としての気持ちの良い、有能な、謙遜で思いやり深いあり方を育むため、
「他者」を大切にし、信頼する姿勢です。宣教師の存在は、贈りもの、祝福です。宣教師は管区
と地方教会に新しい力と活力をもたらします。彼の信仰と文化の豊かさ、個人として与えられ
ている賜物は、管区と地方教会を豊かにします。               ( 次頁へ続く)

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新宣教師のためのオリエンテーション・コース
しかし、適切な準備がなければ、新参者は新しい現実との対話を育むことができず、迷惑をかけたり困っ
た存在になったりします。
新宣教師のためのオリエンテーション・コースは 4 つの核を通して、派
遣される宣教師のため、出発前の準備となることを目指しています。入門、
人間学、宣教論(以上ローマ)、サレジオの聖地の霊的旅という形でのサ
レジアニタ(トリノ‐コッレ)という核です。祈り、生活のあかし、体
験の分かち合い、個人的な内省、ほかの参加者たちとの喜びに満ちた生
活を通して、宣教師は自分が宣教に赴く基本的な理由を確かめ、深め、
時には発見さえするのです。
 前提:宣教師としての生き方の準備は、何年も前から宣教師の出身管区で始まります。宣教師候補者は、
適性と、宣教師として生きる選択に至るのに必要な資質の識別において、同伴を受けます。宣教師の出身
管区は、出身国で行われる、派遣される宣教師のための会合やコースに参加する機会を、宣教師に提供す
る務めがあります。
 宣教部門は、宣教師候補となる選択に至る歩みの本質的な指針として、「宣教師
召命の識別の規準」を出版しました。出身管区の共同体のふだんの生活に溶け込む
のが困難な会員は宣教師に向きません。カルチャー・ショックや宣教地における新
たな、より大きな挑戦となる環境は、問題解決の助けにならないだけでなく、問題
を悪化させるかもしれないのです。
 新しい宣教師を迎える管区も、新たな社会、教会に宣教師が溶け込めるよう、導
き、歩みを育む務めがあります。そのためには、受け入れ当初の同伴に力を入れる必要があります。それ
は何よりも、宣教師に霊的指導者がいること、そして最初の何年かの間、宣教地での最初の歩みに同伴し
てくれる宣教師がいることを意味します。また、宣教地での最初の一年以内に、地方教会や修道会協議会
によって提供される研修に参加する機会を与えることも不可欠です。地元の文化への理解を深め、適切な
文化受容を促進するためです。
 実に、すべてのサレジオ会宣教師は、会全体にとって貴重な贈りものです。しかしそれは、注意深い事
前の準備と熱心な初期の同伴を必要とする贈りものです。このことはもちろん、私たち皆に関わることな
のです!
宣教部門、新宣教師オリエンテーション・コース担当
アルフレド・マラヴィラ神父
イタリアのサレジオ会共同体のために
 イタリアのすべてのサレジオ会共同体が、イタリアにおける、また海外宣教にお
ける、新たな宣教の推進力を得るため、宣教グループ、海外での夏季宣教体験、宣
教ボランティア活動などを立ち上げ、同伴することができますように。
 イタリアの 6 管区は、 いずれも大いなる宣教の遺産を持っています。 世界のあらゆる大陸
にいる何百人もの宣教師たち、 私たちの事業における数々の活発な宣教グループ、 多様
な宣教運動 (例えば、 Matto Grosso、 Sidamo の仲間たち、 共同体ミッション・ボローニャ、
VIS 国際ボランティア、 SDB&FMA ミッション ・ グループなど) を有しています。 Giovent?
missionaria 誌 (1923 ‐ 1975) に収録された若い宣教師たちの体験や、 ピエモンテの宣
教志願院出身の何千もの宣教召命は、 普遍教会の使命に若者の参加を巻き込むため、
インスピレーションを与えてくれます。 9 月の最終日曜日の宣教師派遣の際に行われる、
サレジオ宣教グループの全国レベルの祭典 Harambee は、 宣教推進の最良の表現です。
引き続き若者たちの間で宣教精神を活性化させると共に、 私たちにとってもインスピレーショ
ンの源となっています。
ご意見はこちらに。segrgia@donboscojp.org へ