cagliero22_1010-jap


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第 22 号 
宣教の月にあた
り、皆さんにご
あいさつ申し上
げます!
 「マリアは何と
私たちを愛して
おられるので
しょう」(MB
XVIII 74)! 1886 年 4
月のバルセロナで、宣教の
夢について聞いていた3人
のもらしたこの感嘆の言葉
は、宣教師ドン・ボスコの
心を理解するのを助けてく
れます。ドン・ボスコと共
に歩まれる羊飼いの婦人
は、すべての大陸における
宣教の前線へ続く道を示さ
れます。
 いくつかのサレジオ会共
同体の食堂には、チリの
ヴァルパライソから中国の
北京まで線の描かれた世界
地図がかかっています。そ
れはこの夢で語られている
ことです。
 毎年の 9 月の最後の日曜
日、新しい宣教師たちが派
遣されるたびに、夢は少し
ずつ実現しています。2010
年の新しい宣教師たちの多
くは、第5の夢に現れた
国々の出身です。アフリカ
(6)、そしてアジア(24)
です。125 年後の今、ドン・
ボスコの夢の実現に手を貸
しましょう! この 10 月、
宣教のロザリオを祈るよ
う、皆さんに呼びかけます。
アフリカ(緑)、アメリカ
大陸(赤)、ヨーロッパ(白)、
オセアニア(青)、そして
アジア(黄)の新たな宣教
の召命のためにお祈りくだ
さい。
宣教顧問
ヴァツラフ・クレメンテ
         神父
~ サレジオ会宣教ニュース ~ 
2010 年 10 月 11
ドン・ボスコの宣教の夢 その 5
北京からサンチアゴまで
1886 年の 4 月 9 日から 10 日にかけての夜、ドン・ボスコはバルセロナで5つ目の宣教の夢を見ました。
翌日、ドン・ボスコは、この夢についてルア神父、ブランダ神父、ヴィリオーネに語りました。その声
は時折、むせぶ涙に途切れました。(全文は MBXVIII, 72-74、サレジオ・デジタル・ライブラリー
http://sdl.sdb.org 参照)
ドン・ボスコは自分がカステルヌオ
ヴォに近い小高い丘に立っているのに
気づきました。スバルナウ谷の近くの
ブリッコ・デル・ミーノの丘でした。…
…ドン・ボスコは別の方角を見渡し、
地平線のかなたに目をやりました。…
…ついに、おびただしい少年たちの大
群衆が彼に向かって声をあげながら
走って来るのが見えました。「ぼくた
ちはあなたを待っていました。ほんと
うに長いあいだ待っていました。やっ
とあなたは来てくれたんですね。ぼくたちと共にいてくれて、もう離れることは
ないのですね!」
ドン・ボスコはさっぱり意味がわかりませんでした。……しかし、そこに立ち、
少年たちのただ中でぼう然としていると、羊飼いの婦人に率いられたおびただし
い子羊の群れが見えました。……婦人はドン・ボスコの前で立ち止まり、言いま
した。「あなたの前にあるものが見えますか……」そしてドン・ボスコの傍らに少
年たちを呼び、彼に言いました。「さあ、こちらの方角を見なさい。そのさらに遠
くに目をやりなさい、あなたたち皆、その先に目を向け、そこに書いてあること
を読みなさい。何が見えますか?」「山が見えます。それから海、そして丘陵、そ
れからまた山々や海が見えます。」「ヴァルパライソって書いてあります」と一人
の少年が答えました。もう一人が「サンチアゴと書いてあります」と言えば、3
人目が「その両方の名前が見えます」と答えました。婦人は続けて語りました。「さ
あ、そこから出発しなさい。サレジオ会が将来、どれほど多くのことを成し遂げ
なければならないか、わかるでしょう。今度は、あの方角に目を向けなさい。線
を引くようにその方向を目でたどりなさい。」「山や丘や海が見えます!」少年た
ちも目をこらし、いっせいに大きな声で叫びました。「北京って書いてあります!」
……「よろしい」と、少年たちの先生であるらしい婦人は言いました。「さあ、一
つの端からもう一つの端へ、北京からサンチアゴへ、一本の線を引きなさい。あ
なたたちの中心をアフリカの真ん中に据えなさい、サレジオ会がどれほどのこと
を成し遂げなければならないか、わかるでしょう。」……「これほど多くの人々は、
どこにいるのですか? それに、これほどたくさんの場所へ、どうやって宣教師
を派遣したらいいのでしょう?」……「聞きなさい」と婦人は答えました。「善意
を持ちなさい。なすべきことはただ一つです……
夢宣 は教つ 14師づ 1 派 回 く遣

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宣教師のための第 15 回生涯養成コース
司牧活動に
 より宣教的特質を
今年、ローマの教皇庁立サレジオ大学の神学部は、9 月 20 日から 12 月 9 日に
かけての第 15 回宣教師生涯養成コースを企画しました。このコースは、今日
2010 年世界宣教の日 における教会の宣教活動にまつわる最新の課題について、本格的な研修に関心
教皇メッセージより のあるすべての人に開かれています。
 コースの要件は、大学レベルの 1 学期のものに相当します。宣教師として何
 教区・小教区共同体、
修道会・在俗会など奉献
生活の会、諸運動・共同
体、神の民の皆にとって、
世界宣教の日を祝う 10
年かの体験のある宣教師のための生涯養成コースとして企画されています。授
業は、多くが宣教師としての体験をもつ大学講師のチームによって、イタリア
語で行われます。コースは、聖地巡礼で締めくくられます。詳しくは、宣教部
門、または Placide Carava 神父(pcarava@gmail.com)にお問い合わせください。
月は、福音を告げ、司牧
活動により宣教的特質を
与えることに新たに取り
2010 年宣教世界諮問委員会
組む機会となります。…
…福音を告げるという教
会の任務において、私た
ち皆が積極的に参加する
意識を持ちますように。
 9 月 28 日から 30 日にかけ、宣教
のための世界諮問委員会がローマ本
部で開かれました。諮問委員会は、
評価、調査、研究、個人的貢献を通
 宣教の熱意は、諸教会
において、常に活力のし
るしとなってきました
(「救い主の使命」2 参照)
そして諸教会は、協力す
ることのうちに、一致、
兄弟愛、連帯の類ないあ
して、宣教活性化と会における養成
について宣教部門に助言を行うため、
二年に一度、開かれるものです。世
界諮問委員会には、宣教論・活性化と養成の諸分野の専門家、サレジオ会
世界のさまざまな地域の宣教部門協力者、サレジオ家族の代表者、青少年
司牧部門と広報部門の代表者が名を連ねます。
 委員会は諮問の終わりに、ほかのさまざまな提案と共に、文書「サレジ
かしとなり、救う愛を告 オ宣教活動の枠組み」を仕上げること、2012 年までにサレジオ宣教学協会
げ知らせる、信頼に足る
使者となるのです!
を立ち上げ、2015 年にサレジオ宣教大会を開催する可能性を検討すること
を提示しました。
中央・東ヨーロッパのサレジオ家族のために
 中央ヨーロッパ、東ヨーロッパのサレジオ家族が、熱意と勇気、謙遜と忍耐を新たにし、
若者の宣教に取り組みますように。
 ほんの 20 年前、 中央 ・ 東ヨーロッパのある国々は全体主義体制に支配された長い期間から
解放されました (ポーランド、 リトアニア、 ウクライナ、 ベラルーシ、 ロシア、 グルジア、 スロヴァ
キア、 チェコ共和国、 ハンガリー、 スロベニア、 クロアチア、 ルーマニア、 ブルガリア、 モルドバ、
セルビア、 モンテネグロ、 アルバニア、 コソボ)。 今、 この国々の若者たちは、 共産主義の残し
た無神論的唯物論の影響の入り混じった、 消費主義と世俗主義という二重の挑戦を受けていま
す。 この国々の中には、 いまだ奉献されたサレジオ会員の召命に不足しているところ、 それぞれ
の文化的 ・ 宗教的背景のもとで、 私たちのカリスマを表現する最初の教育事業を建設しはじめて
いるところがあります。
メールで「カリエロ11」を直接受け取りたい方は、
 segrgia@donboscojp.org へご連絡ください。